北野家住宅主屋

 大阪科学技術館でのシンポジウムの帰り、御霊神社東の大鳥居向い「北野家住宅主屋」

 1928年築、木造3階建、瓦葺切妻造平入で、大阪大空襲時辺りが焼け野が原に成っても焼け残ってた「奇跡の一軒家」でも有名、昭和初期の町屋造りで国の有形登録文化財

 各階に庇をつけ両側にうだつを設け、正面外壁はタイル張で窓枠や軒の出桁廻りや蛇腹は銅板で覆うなどの防火対策がこの主屋を空襲の猛火から守ったと言えますね。

 f:id:jotoyumekoi:20191002074733j:plain

f:id:jotoyumekoi:20191002074703j:plain

f:id:jotoyumekoi:20191002074723j:plain

f:id:jotoyumekoi:20191002074742j:plain

f:id:jotoyumekoi:20191002074713j:plain

御霊神社(大阪)

 大阪科学技術館でのシンポジウムの帰り「御霊神社」

 大阪に住んでいながら上下とも京都の御霊神社には結構行ってますが、大阪の御霊神社にはめったに来ることは無くて10年位前に大阪あそ歩のガイド研修の折立ち寄った覚えが有ります。

 日本国内に御霊を名乗る神社は多数存在し同じ神様をお祀りする神社かと思ってしまいますが、「御霊」の解釈が様々で五柱の神様を祀る御霊や単に御霊(みたま)を意味する物、中には怨霊を封じる目的の神社まで存在します。

 ではなぜ大阪の御霊神社が御霊を名乗るように成ったその謂れは、もともと御霊神社は靭公園の辺り現在の楠永神社の置かれている辺りに鎮座した津村村周辺の産土神・圓神社または津村神社が起こりで、靭から現在地に遷座、圓江神社と称し後に鎌倉権五郎景政公をお祀りしたことから五郎ノ宮、そして圓御霊と成り元禄期に「御霊神社」と改称したと神社の由緒書に記載が有ります。

 処で、御霊神社の前身、靭の圓神祠に最初から祀られてたのは現在の御霊神社にも祀られてる産土神の「津布良彦神」と「津布良媛神」の男女神だと思いますが、何となく海神を思わせますが如何でしょうか。

 

日が暮れかけて鳥居の色が上手く出ません。f:id:jotoyumekoi:20191003082659j:plain

f:id:jotoyumekoi:20191003082709j:plain

拝殿。f:id:jotoyumekoi:20191003082730j:plain

狛犬から東宮f:id:jotoyumekoi:20191003082719j:plain

東宮f:id:jotoyumekoi:20191003082755j:plain

松之木神社。f:id:jotoyumekoi:20191003082743j:plain

f:id:jotoyumekoi:20191003082806j:plain

「御霊文楽座」の記念碑。f:id:jotoyumekoi:20191003082817j:plain

大阪三十三カ所観音巡りの第三十三番札所 御霊神社碑。
正面に、西国三十三カ所巡り第三十三番「華厳寺」を現す西国三十三寺御詠歌の三十三番目「世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも 消えぬなりけり」と彫られてます。f:id:jotoyumekoi:20191003082831j:plain

うつぼ・楠永神社

 靭公園の片隅の小さな祠「うつぼ楠永神社」。

 元々この辺りに産土神を祀る圓神祠と呼ばれる祠が有ったそうですが1584年御霊神社に遷座し現在は樹齢300年とも言われる大楠木がご神体の「楠永神社」がお祀りされています。

 空襲で焼け残ったこの楠木、戦後米軍が飛行場整備時切ろうとしたところ工事車両の故障や事故が続きそのままにされた楠木だそうで、江戸時代海産物を扱う塩干物市場と荷揚げ浜「永代浜」が存在し、楠永神社の楠永は楠木と永代浜からとも言われます。

 

靭公園から。f:id:jotoyumekoi:20191002063820j:plain

御神木の楠木。f:id:jotoyumekoi:20191002063831j:plain

右の大きな丸い石柱共々「永代浜碑」。f:id:jotoyumekoi:20191002063841j:plain

同じ敷地内に「靭延命地蔵尊」。f:id:jotoyumekoi:20191002063853j:plain

f:id:jotoyumekoi:20191002063904j:plain

なにわ筋から。f:id:jotoyumekoi:20191002063918j:plain

御陵宮旧蹟碑。f:id:jotoyumekoi:20191002063928j:plain

大楠木。f:id:jotoyumekoi:20191002063943j:plain

五代友厚メモリアルウィーク

 毎年、五代友厚の誕生日9月25日を挟んで産創館地下1階「大阪企業家ミュージアム」で一週間開催される「五代友厚メモリアルウィーク」

 期間中、五代友厚の誕生日25日は大阪企業家ミュージアムの入館料が無料に成り、企画展「企業家たちの珠玉の名言とゆかりの品」も開催中なんで見学。

 館内には明治以降日本の経済を支えた大阪に所縁のある企業家たちの写真パネルが並び名言や功績を記したパンフが置かれてますが、後半ダイエー・中内さんとマイカル・西端さんのパネルが並んでるのを見てると破綻した会社も結構多いのに気が付きます。

 処で以前来た時には無かった「ちいさなコンビニカフェ」が産創館玄関を少し入ったエントランスに開店してて、缶コーヒー50円とかペットボトル100円、コーヒーも100円、お昼限定牛重380円など値段の安さに驚き!

 

写真はここまで、受付のお姉さんが注意しようとこちらを見てます。f:id:jotoyumekoi:20190926041126j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190926041135j:plain

去年の秋以降の開店らしいですが、コンビニカフェが営業中。f:id:jotoyumekoi:20190926041321j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190926041117j:plain

百舌鳥・古市古墳群世界遺産登録記念シンポジウム ー世界遺産としての価値と未来への継承ー

 「世界遺産登録推進」では7回開催だったそうですが、毎年開催されてた百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議主催のシンポジウム、今回は「世界遺産登録記念シンポジウム」に名を変え番号が付いてないのでこれで終了の様です。

 盛大だったと思われる登録前3月の第7回推進シンポジウムには参加してないので何とも言えませんが、以前に比べ行政からの配布物も大幅に減り参加者も三分の二位に成ってるかな、正に祭りの後の感が有りますね。

 しかし今回の登録対象はポイントでは無くて古墳群とあって面積も広く、その上広大なバッファゾーン維持なども対象に含まれていて、今後は各行政機関には財政負担がそれぞれ負担にならなければ良いのにとは思います。

 f:id:jotoyumekoi:20190916015618j:plain

壁の作品は木村忠太作「玉投げ」。
フランスでの創作活動で名の知れた画家です。f:id:jotoyumekoi:20190916015628j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190916015636j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190916015647j:plain

基調講演。
「近年の世界遺産の動向と世界遺産委員会の議論」稲葉信子氏(筑波大学大学院教授)。f:id:jotoyumekoi:20190916015657j:plain

講演。
世界遺産として認められた百舌鳥・古市古墳群の価値」下田一太氏(筑波大学大学院助教)。f:id:jotoyumekoi:20190916015708j:plain

パネルディスカッション。
世界遺産としての価値と今後の取組み」。f:id:jotoyumekoi:20190916015718j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190916015725j:plain

大家家資料から読み解く『大大阪の衣と食』

 7月24日から開催中の「大阪くらしの今昔館」企画展「大大阪時代に咲いたレトロモダンな着物たち」関連の講演会イベント「大家家資料から読み解く 大大阪の衣と食」。

 北前船と大阪料理」松下久美子氏(寄贈者・STUDIO TREE主宰)
 「女紋と大阪」近江晴子氏(大阪天満宮文化研究所研究員)
 「モダン大阪のおしゃれ着物」横川公子氏(武庫川女子大学名誉教授 同大附属総合ミュージアム設置準備室長)

 以上3講の講演で、私は近江晴子さんの「女紋と大阪」に興味が有り申し込んでますが、女紋とは家紋とは違って嫁ぐ女性が母親より受け継ぐ母系紋の事で関西独特の優雅な風習で、京都の公家文化に源流が有るようです。

 私の母親が祖母から受け継いだ女紋は「揚羽蝶」で、「五三桐」に次いで多い女紋だそうで、姉の嫁入り支度に受け継がれ嫁いで行きましたが(実は私この時まで女紋の事は存じませんでした)残念な事に姉は女児に恵まれずこれで途切れますが、二人の甥どちらかの嫁が「揚羽蝶」紋を繋いで来てくれないかなと秘かに願ってます。

 f:id:jotoyumekoi:20190812051113j:plain

200名満席だそうで受付に行列が出来てます。f:id:jotoyumekoi:20190812051122j:plain

主催者ご挨拶。テーマが着物なので女性率の高い会場です。f:id:jotoyumekoi:20190812051131j:plain

大大阪時代に咲いたレトロモダンな着物たち ~北前船船主・大家家のファッション図鑑~

 7月24日から開催中の大阪くらしの今昔館企画展「大大阪時代に咲いたレトロモダンな着物たち ~北前船船主・大家家のファッション図鑑~」

 北前船主で明治から昭和にかけて汽船会社や鉱山などを経営し繁栄した大家家で祖母・母・娘へ引き継がれた大正・昭和期の着物多数が大阪くらしの今昔館に寄贈されたのを記念して開かれた展示会。

 

企画展には追加料金が必要です。f:id:jotoyumekoi:20190812065104j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190812065040j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190812065018j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190812065053j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190812065008j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190812065030j:plain

f:id:jotoyumekoi:20190812064959j:plain

大阪くらしの今昔館『なにわ町家の歳時記・夏祭りの飾り』

 大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」9階のまちなみ展示では、大通りには高張り提灯が並び、町家には家紋を染め抜いた幔幕が掛けられ、通りには山車が置かれて夏祭り風景が再現されてます。

 

高張り提灯が並んだまち並み。f:id:jotoyumekoi:20190812023350j:plain

木戸にも高張り提灯。f:id:jotoyumekoi:20190812023400j:plain

大阪市指定文化財 船形山車「天神丸」。f:id:jotoyumekoi:20190812023420j:plain

船形山車「天神丸」。f:id:jotoyumekoi:20190812023514j:plain

船形山車「天神丸」。f:id:jotoyumekoi:20190812023503j:plain

帯宝船。f:id:jotoyumekoi:20190812023409j:plain

御迎人形「雀踊」。f:id:jotoyumekoi:20190812023451j:plain

祇園祭金屏風。f:id:jotoyumekoi:20190812023441j:plain

日も暮れて町には打ち上げ花火。f:id:jotoyumekoi:20190812023430j:plain