大阪歴史博物館・特別展『大阪の祭り』

 野江水神社の先代宮司に頂いた入場券が無駄に成るので最終日ですが、大阪歴史博物館・特別展「大阪の祭り」に行って来ました。

 

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 場内撮影禁止の為展示物の写真は有りませんが、江戸時代以降の物を中心に150点以上の展示物だそうです。

 城東区からは、大阪市の無形民族文化財に指定されています、諏訪神社の獅子舞の獅子頭・白雪号が展示されていました。

 それ以外では、西淀川区・野里住吉神社一夜官女祭と云うお祭りが、展示物とビデオ映像で紹介されておりましたが、一夜官女祭と云うお祭りは、新淀川が開削される以前流れておりました、暴れ川・中津川の人身御供のお話で司馬遼太郎の短編小説にも成っています。

 そのお話の中では、岩見重太郎・狒々退治の方が有名ですが、私は中津川を大蛇に見立てた大蛇退治説を採ります。

 新淀川開削以前の中津川は、大変な暴れ川でその川筋さえ定まら無い様な河川で、一旦洪水に成ると辺り一面を押し流してしまったそうです。

 新淀川開削により廃川に成った中津川には、他にも人身御供のお話が多々有りまして、有名な「長柄橋の人柱」が有り、お話自体は、推古女帝の頃のお話と言われておりまして、その頃の長柄橋がどの辺りであったか良く分からない様ですが、光照前(てるひのまえ)の「物言わじ、父は長柄の 橋柱、鳴かずば雉子も 射られざらまし」の詩で有名に成りました。

 ただ近年、日本には人柱の風習は無く木橋の橋脚に「袴継ぎ」という工法が有りまして、その柱の形が人型であった事に過ぎないとの説が有るそうです。

 いずれにしても、今年が開削100年に成ります新淀川開削事業の恩恵と、先人「大橋房太郎さん」の偉業を地元の住人として、感ぜずには居られない今日この頃です。

 

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