高島屋別館『髙島屋史料館』

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 元々は松坂屋大阪店として、15年の歳月をかけ昭和12年に現在の形に成りました。

 拡張工事なども計画されていた様ですが、その後の戦時体制などで思う様に成らず、堺筋自体が御堂筋などに比べると戦後それ程の発展も無く、昭和41年には松坂屋自体も天満橋に移転、現在に至ります。

 松坂屋時代も、日本橋界隈には商業的な価値も含め、余り似つかわしい建築物とは正直言えない様ですが、北堀江、北船場辺りにでも有れば商業的な価値観なども含めた、行政サイドの景観保存も必要な建築物でしょう。

 建物自体は、大理石などの建材をはじめ、当時の建築関係者の気迫を感じる建築物です。

 次の世代に残して置きたい歴史的遺産の一つです。

 

高島屋別館。現在は結婚式場として使用されています。f:id:jotoyumekoi:20210710035452j:plain

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高島屋史料館は、高島屋別館3階に在ります。f:id:jotoyumekoi:20210710035503j:plain

入口に入った所にパンフレットが並べられています。f:id:jotoyumekoi:20210710035516j:plain

歴代社長の写真など、高島屋の歴史。f:id:jotoyumekoi:20210710035527j:plain

奥は美術品の展示。写真撮影禁止に成りますので写真はこれ位で。f:id:jotoyumekoi:20210710035538j:plain

 史料館という事で、高島屋自体の歴史展示が主な展示物かと思いましたが、当日展示されていた美術品だけでも、洋画では「梅原隆三郎」「東郷青児」、日本画では「横山大観」「上村松篁」「竹内栖鳳」「前田青邨」、陶芸では「今泉今右衛門」などの展示が有り、さながらシティ美術館の態を成して居り、定期的に展示替えをされている様です。

 考えて診ると、高島屋は美術品も扱う小売屋さんですから、「売れ残り」あるいは「売り遺し」美術品の展示とも言えなくも無い様ですが、さすがは高島屋、そのストック品の見事さには驚きです。

 今の処、入館料も無料の様ですので、ゼヒ見学される事を進めます。

髙島屋のマスコット「ローズちゃん」人形。この他にも色々なポーズが有りました。f:id:jotoyumekoi:20210710035549j:plain

髙島屋歴代デパートガール制服の変遷。手前はもちろんローズちゃん人形。f:id:jotoyumekoi:20210710035404j:plain

ピエールカルダン人形。
髙島屋飛躍切っ掛けの一つと成り、ピエールカルダンとの提携を象徴しています。f:id:jotoyumekoi:20210710035418j:plain

髙島屋歴代の商品券。他にも包装紙の変遷など、懐かしい展示て一杯です。f:id:jotoyumekoi:20210710035430j:plain

史料館入口付近の回廊。
床のモザイク、天井など、アールデコ調のアートバランスが見事です。f:id:jotoyumekoi:20210710035440j:plain