東福寺駅から本町通りを少し北に向かうとすぐに瀧尾神社が見えて来ます。
創建年代は不詳ですが、「源平盛衰記」にその名が見へ1586年10月に、豊臣秀吉が方広寺大仏殿を建立したのに伴い、現在地に遷座したという事の様で、もとは少し北の三十三間堂界隈にあった神社と云われ、皇室にゆかりの深い泉涌寺の僧が守るところの社であったとも云われます。
本町通り「西の鳥居」から参拝します。
赤い「南の鳥居」からも正面に成る様です。
正面、全長8メートルの木彫りの龍が天井に住む「拝殿」。
本殿は、「北山貴船奥院御社」旧殿を移建したものだそうで、京都市指定有形文化財です。
拝所、奥に幣殿・本殿と続きます。
左右に狛犬とお猿さんの木彫り彫刻が見えます。
本殿右奥に「妙見宮」「金比羅宮」「大丸繁栄・稲荷神社」「愛宕神社」「瀧尾天満宮」が並んでいました。
拝殿に上がり「全長8メートルの木彫りの龍」を拝みます。
普段は、拝観者が自分で閂を外し備え付けのスリッパ履きで拝観したそうですが、辰年のスポットという事で、年末にTVなどで良く紹介されていたためか、ビニールシート敷きで土足のまま上がれます。
お腹を下に天井から吊るされていました。創建時には極彩色に彩られていたそうです。
夜な夜な抜け出し、近くを流れる今熊野川まで水を飲みに行ったそうです。
現在は無く成って居りますが、抜け出さない様に網が張って有ったそうです。
自由に無料で龍のお姿を拝観出来ます。
「絵馬舎」です。
大丸百貨店の礎を築いた下村彦右衛門が熱心に詣ったのが縁で、下村家の援助で修復を重ねてきた神社だそうで、現社殿は江戸後期の天保年間の完成。
下村家の豊富な資金を背景にした神社という事で、氏子を持たない神社でも有るそうです。
「大丸呉服店」の大きな絵馬額です。
当神社は「九山新太郎」作の木彫りの彫刻でも有名だそうで、破風の内側に沢山覘けます。
手水舎の彫刻。
朱塗りの「南の鳥居」を潜り、瀧尾神社を後にします。
瀧尾神社には、細部までこだわった木彫りの立体的彫刻が社殿や手水舎の至る所に在り「十二支」「四霊獣」を始め「鶴」や「鳳凰」などの鳥、「犀」などなどジックリ拝観したくなる神社ですが、大丸百貨店今日の繁栄も当神社の御利益だそうで、そちらの御利益も気に成る処ですが、東福寺の閉門時間が冬季は午後3時半との事で先を急ぎます。
この後は、京都五山の第四位、臨済宗大本山・東福寺に向かいます。