南区史跡・油掛地蔵尊

 旧南区(現中央区)の史跡に指定されてた南船場の「明善寺油掛地蔵尊」。

 「古事記」「日本書紀・攝津名所図絵」にも記載され「天平」の文字も刻まれた1300有余年の時を見つめ続けたお地蔵様。

 地元では火坊や疫病除け等の信仰を集めたお地蔵様ですが、このお地蔵様を信仰していた遊女が、折檻され煮えたぎった油を掛けられた時身代わりをされたという逸話も残ってるそうで、水掛ならぬ油を掛けてお祈りをする(現在は油を掛けると怒られると思います)お地蔵様です。

 油掛地蔵尊大阪以外にも京都や奈良 明石にも現存して居て、何れも油売り商や精油業との結び付きが有る様ですが、故実付けでは有りますが私は物部氏の気配も感じます。

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長年掛けられた油でお顔は判然としません。f:id:jotoyumekoi:20210306153921j:plain

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大阪大空襲で明善寺が被災した後、この地にお祀りされたそうです。f:id:jotoyumekoi:20210306153944j:plain