史遊会の古代史教室見学会 「大和・今井の寺内町と建国伝承地の陵墓をめぐる」今井町の「今井山 稱念寺」です。
今井町が中世末から近世にかけて自治組織を持ち武装した「寺内町」として成立したのは、稱念寺を中核とし町も大きな発展をし大きな経済力を持つに至ったからです。
「今井山 稱念寺」は今井御坊とも呼ばれ浄土真宗本願寺派の寺院で、大和五カ所御坊、十六大坊の中心寺院として幕末まで中本山的な役割を担い、1877年に明治天皇が駐泊されたおり熊本城危機の知らせを受け急ぎ大阪向かい、西南戦争始まりの第一報をここで受けたと云う逸話が残っています。
ちょうど国指定重要文化財の本堂が、1998年の台風被害をきっかけにした2010年4月から2022年春までの予定で初の本格的な解体修理を行っており、前日と訪問日の二日間に渡って一般公開中で、浄土真宗初期の建築様式を残した本堂解体現場の見学が出来ました。
右の仮設階段から本堂を覆う大屋根足場の二階へ。
二組に分かれ私たちは屋根から。
1階に下ります。