本来なら3月2日まで開催の大阪歴史博物館・第128回 特集展示「押絵『西国三十三所観音霊験記』と生人形」、明日から新型コロナ閉館だそうで最終日に成った2月28日結構慌てて鑑賞。
明治期の生人形師・松本喜三郎の代表作「西国三十三所観音霊験記」の意匠を基にその名場面を明治から大正にかけて熊本の女性作家3人が制作された押絵を熊本県益城町が修復、奇跡的に2016年4月の熊本地震被害を免れ再び公開される運びに至ったそうで、色鮮やかな立体感溢れる押絵が並び、下絵などの関係資料も合わせて展示されていて一見の価値はあります。
処で、「西国三十三所観音巡礼」は日本最古の聖地巡礼とも言われ、718年閻魔大王の誓願を受け蘇生した長谷寺の徳道上人が三十三の宝印を受けたのが始まりと言われますが、史実として記録が残るのは1090年或は1161年に巡礼記が残されて居るそうです。
生人形師・松本喜三郎 作 の生人形「池之坊」。
生人形絵番付。
3月17日まで休館です。