渡辺の綱・駒つなぎの樟

 自粛延長で3月末からの近場旧跡巡り6ヵ所目、買い物ついでに「渡辺の綱・駒つなぎの樟」

 当地が善源寺荘と呼ばれた平安中期、善源寺荘を領した源頼光が1909年「櫻宮」に合祀されるまで旧善源寺村の産土神社としてお祀りした「八幡大神」が鎮座したところで、頼光四天王の1人 渡辺綱産土神社の八幡社に詣でるとき馬を繋いだ樟木が境内に植えられていて「駒つなぎの樟」の伝承が伝えられた様で、都島区のHPでは「当地が鎌倉期に源氏ゆかりの多田院領善源寺荘であったことや、この樹が樹齢 900年余もの大木であるところから、酒呑童子退治で有名な源頼光渡辺綱に結びつけられて生まれたものと考えられます。」と記されていてあくまでも伝承であるとしています。

 樹齢900年以上と推定されたこの大樟木、大正の頃は周囲約12m 高さ約30mもの大木で、昭和の始めに大阪府の天然記念物第1号?に指定されましたが残念な事に太平洋戦争の戦災で枯死し残された姿が往時を偲ばせますが、大阪府天然記念物からは外されています。

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現在は「櫻宮」の御旅所とされます。f:id:jotoyumekoi:20200601000930j:plain

何かの構造物の親柱だった様です。f:id:jotoyumekoi:20200601000854j:plain

大阪府天然記念物指定の駒札。f:id:jotoyumekoi:20200601000905j:plain

太平洋戦争中の建碑だと思いますが「忠君愛國士・渡邊綱之藎跡」と読めます。f:id:jotoyumekoi:20200601000944j:plain

合祀された産土神八幡宮旧跡」碑。f:id:jotoyumekoi:20200601000956j:plain

二之鳥居に扁額。
「楠龍王大神」が大樟木。f:id:jotoyumekoi:20200601001007j:plain

大楠木。f:id:jotoyumekoi:20200601001020j:plain

「渡辺の綱・駒つなぎの樟」です。f:id:jotoyumekoi:20200601001031j:plain