各地の高島屋で開催されてきた「写真家沢田教一展 ーその視線の先に」、この日で最後に成ります。
戦場カメラマンに憧れファインダーを覗きながらニコンの空シャッターを切ってた10代の頃を思い出し来て見ましたが、最終日で17時終了なんだそうで40分位しか観賞時間が無く慌てましたが、有名な写真も多く会場もそれほど広くないので「写真家沢田教一」の一端には触れる事が出来たと思います。
会場にはサタ夫人から譲り受けたローライフレックスとライカM3が展示されてましたが、沢田教一のライカ使いは有名で、私はストイックで修行僧の様なイメージの沢田教一より何となくミーハーで(ごめんなさい!)私と同じニコン使いの一ノ瀬泰三の方にシンパシーを感じてますが、ライカ使いの沢田教一はニコン嫌いでも有ったそうでノンフィクション作家・青木冨貴子が著書の「ライカでグッドバイ―カメラマン沢田教一が撃たれた日」の中で、声を荒げてニコンを地面に投げつけながら「こいつのおかげで、今のショットを撮り逃がしたんだ」と言ったとのエピソードが語られています。
そんな沢田もライカにない望遠は黒いニコンFを使ってた様で首に掛けた写真も残ってますが、さて地面に投げつけられたニコンですが、湿地や沼の多いメコンデルタなどで使ったと言われる当時世界唯一の水中カメラ「ニコノス」ではないかと言われていて、これならその特殊な構造から故障も有り得たと思われますね。
処で展示されてた写真ですが、良く知られた戦場写真よりも沢田の故郷青森を撮った写真の優しさ、そのコダクロームの重厚な発色が印象的でした。
会場は7階の催事場。
写真はここまで。
会場を出た処で関連図書の販売。
2017年東京会場でのリーフレット。