京都北野『お別れ地蔵』

 北野天満宮前の今出川通を少し西に豆腐料理「とようけ茶屋」の隣、北野天満宮前バス停前に小さな地蔵堂が二つ並んで建ってます。

 左の少し大きな地蔵堂に収まる「お別れ地蔵尊」、掲げられた町内会の由緒書きによると「明治維新のおり廃仏毀釈の難に逢い若狭国小浜より老僧の背に負われて逃れてきたが、この紙屋川町の地で僧力尽きて倒れたという」その背負われてきた地蔵尊に仏縁を感じた町内の人々によりお祀りされてきた地蔵尊なんだそうで、「お別れ」の名称は金閣寺裏山に以前存在した蓮華谷火葬場へ向かう葬列がここで今生のお別れをした事からだそうですが、少し位置関係がずれてるのは近年東に50m移動したからだそうです。

 他に禁門の変の戦火を逃れここに運ばれたという話も伝わってるそうですが、左の小さな地蔵堂に数体のお地蔵さんがお祀りされてるのでその様な事も有ったんだと思います。

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映り込みで中の写真が上手く撮れませんが、お地蔵さんは木の厨子に納められていて左横の阿弥陀さん金色の光背が少し写ってます。f:id:jotoyumekoi:20220105182623j:plain

地蔵堂に祀られたお地蔵さん。
お化粧地蔵尊です。f:id:jotoyumekoi:20220105182709j:plain

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北野天満宮門前「とようけ茶屋」の隣です。f:id:jotoyumekoi:20220105182609j:plain