【大阪歴史博物館】特別企画展『刀剣 ~古代の武といのり~』

 大阪歴史博物館で、12月4日(日)まで開催中の特別企画展「刀剣~古代の武といのり~」です。

 刀剣などの武具は、日本へは生産物の蓄積が始る稲作と共に弥生時代にもたらされ、それに対する収奪が戦争行為に繋がり武具の必然性と共に発達が始まり、ヒエラルキーの成立とともに王権の象徴としての役割も併せ持つ様に成って行きます。

 今回の企画展では時代順に以下の各章に纏められ、近年の発掘調査研究の結果から東アジア他地域との関連性や製造方法なども少しずつ判明、展示品では複製品も出品されていて手に取って見たく成って来ます。

  序 章 刀剣文化の源流

  第1章 刀剣のはじまりと前方後円墳の成立

  第2章 刀剣が語る巨大古墳

  第3章 刀剣からみた王権と地域支配

  第4章 刀剣の生産

  第5章 刀剣に込めた想い  

  終 章 刀剣のゆくえ

  付 章 刀剣のふるさとを訪ねて(地域紹介コーナー)

 私個人的には第3章展示品の、1968年に埼玉県行田市の埼玉古墳群・稲荷山古墳から出土した裏表115文字が金象嵌された通称「ワカタケル大王剣」の「金錯銘鉄剣」が複製ですが展示されていて、鑑賞したかいが有りました。