【大阪商大商業史博物館】企画展連続講座『河内の私札』

 令和4年度大阪商大商業史博物館秋季企画展「河内の豪農と文化的ネットワーク -今米村 中家の学芸事情-」の三講組まれてる関連連続講座の第二講「河内の私札」大阪商業大学教授 大阪商業大学商業史博物館長・加藤慶一郎さんの講演です。

 今回の連続講座で、三講のプログラムの内一番聴講したかった講座に成ります。

 江戸時代市中で流通していた紙幣・お札のお話しで、米手形米切手や藩札の流通事情は良く知られていますが、河内の国では村々で商人などが発行してた私札が、江戸時代のほぼ全期間を通じそれなりに流通していたそうで、禁止しようとして調査した幕府との珍妙なやり取りの記録も残され、庶民の通貨である銭を持ち運ぶ不便さに比べ手軽さは計り知れず、大坂人の合理性に裏付けられた経済行為だったのでは無いでしょうか。

 商業史博物館の企画展覧会では資料の展示も有り、講師の加藤先生は幾つかの論文を発表されてるので、機会が有れば拝見したいです。

 

本日の配布資料。
パワポの画面に付いては撮影禁止では無かったそうで、撮って置けば良かったのにと思っています。

白枠の村々で商人などが、私札を発行していたそうです。