寿福山『仲源寺(目疾地蔵)』

 建仁寺に向かう途中、四条通八坂神社参道・祇園商店街の中にある浄土宗の小さなお堂「寿福山・仲源寺」通称「目疾地蔵(めやみ)」。

 何時もは帰りに通ることが多くて前を通り過ぎるだけでしたが、この日は朝早く出てきたのでまだ午前9時前、お参りする事にします。

 開山は平安中期、本尊は地蔵菩薩、当初は四条橋東北に祀られたお地蔵さんで防鴨河使・中原為兼がこの地蔵尊に止雨を祈願したところ雨が止み洪水も収まった事から中原氏の姓に人と水を加え朝廷から「仲源寺」の寺号を賜り現在地に移ったとの謂れが有り、「雨止地蔵」とも呼ばれ何時の日か「目疾地蔵(めやみ)」とも呼ばれだし眼病に御利益有りのお地蔵さんとして信仰を集めてます。

 また、八坂神社や知恩院へのお詣り途中雨に会うと、当寺以外雨宿り場所がなかった頃「雨止地蔵(あめやみ)」とも呼ばれたとの謂れもある様です。

 毎年2月2日,3日の両日開かれる節分会で授与される「厄除開運起き上がりだるま」は節分限定アイテムで人気が有り、本尊以外にも重文の千手観音像や阿弥陀如来像、瀬田の唐橋と同じ素材の大黒天なども祀られていています。

 

商店街のアーケイドに面した山門から境内へ。

重文の千手観音。

「雨奇晴好」の扁額。

12月30日午前8時50分の四条通八坂神社参道から東山。