大阪カテドラル『聖マリア大聖堂』・カトリック玉造教会

 旧日生球場、現在工事中の森ノ宮キューズモール南西隣り中央区玉造にあるカトリック玉造教会の大阪カテドラル聖マリア大聖堂。

 創立は1894年、創立時の「聖アグネス聖堂」は1945年6月の大阪大空襲により滅失、ザビエル来日400年記念の年1949年に建設された聖フランシスコ・ザビエル聖堂に引き継がれ、現在の大聖堂は1963年3月に落成した。

 敷地が細川大名家の屋敷跡という由縁もあって、大聖堂内内陣右側には細川ガラシャを描いた画が掲げられ、その「最後の日のガラシア夫人」および聖堂正面の壁画「栄光の聖母マリア」、左側の「高山右近」は堂本印象の筆。

 大小100の窓に施されたステンドグラスはイエス・キリストの生誕と洗礼、聖母マリアの生涯、そして小聖堂には日本人に福音を伝える聖フランシスコ・ザビエル、ベニス工房・羽淵紅州子の作。

 十字架道行の14場面、小聖堂の聖アグネスと聖フランシスコ・ザビエル像はオーストリアの彫刻家・ルンガルチエの木彫。

 大聖堂前の両端にある高山右近と細川ガラシア夫人の石像は、カトリック信徒の彫刻家・阿部政義の力作です。

 何れも当時一流の芸術家を集めて造られ必見の価値ありです。

 パイプ数2400の巨大な大聖堂のパイプオルガンでも知られ、近代建築家・長谷部鋭吉の遺作ともいえる建築作品でもあります。

 

大聖堂の西北には、細川越中守の屋敷跡と伝えられている「越中井」が残されており、細川ガラシア夫人を記念して辞世の句碑が建っています。f:id:jotoyumekoi:20201001172043j:plain

ファチマの聖母と羊飼い。
彫刻家・アリギーニ作。f:id:jotoyumekoi:20201001172058j:plain

f:id:jotoyumekoi:20201001172108j:plain

マリア像を挟み、左「高山右近」像、右端に「細川ガラシャ」像。f:id:jotoyumekoi:20201001172119j:plain

ヒラドツツジが満開。f:id:jotoyumekoi:20201001172131j:plain

大聖堂正面。f:id:jotoyumekoi:20201001172142j:plain