第135回 特集展示『大阪市の新指定文化財 -平成28年度から令和2年度まで-』

 大阪歴史博物館の第134回目の特集展示「大阪市の新指定文化財 -平成28年度から令和2年度まで-」

 今回の特集展示では、「三木茂博士のメタセコイア化石標本」「大坂城跡本丸内出土の三葉葵文鬼瓦」「四天王寺英霊堂」「幕末大坂城湿板写真原板」「上方漫才・横山ホットブラザーズ」「大阪市電橋梁図」などが展示されていますが、何と今回は撮影禁止で、展示品の中で権利関係が存在するとすると〇山ブラザース位かな。

 

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特別企画展『動物絵画はお家芸 -大坂・森派の絵描きたち-』

 大阪歴史博物館の特別企画展「動物絵画はお家芸 -大坂・森派の絵描きたち-」です。

 昨年2月に開催された特別展「猿描き狙仙三兄弟 -鶏の若冲、カエルの奉時も-」が新型コロナ禍のため3日間しか開館出来なかったのでその代参として再構成した特別企画展で、出品点数は減らされてる様ですが今回は常設展示観覧券だけで鑑賞出来るので大変リーズナブルな企画展に成ってます。

 展示作品の中では、展示作品数も多くやはり森三兄弟の末弟・森狙仙の猿図が目に付き、緻密な描写力や観察眼には「猿描き狙仙」の名に相応しい画力を感じさせ、現在では森狙仙の名声に隠れた兄・陽信と周峰の多様性に富んだ作風にも興味は尽きません。

 今回の展示会では、森狙仙の作風に影響を与えたという丸山応挙の「遊鯉図」「双鶴図」「波濤図」3点が森派前史にジャンル分けされ展示されていて全体に重厚さが増しています。

 

撮影禁止なので写真は此処まで。入口に置かれてるのは顔出し看板。f:id:jotoyumekoi:20210423200824j:plain

新館長のご挨拶。f:id:jotoyumekoi:20210423200815j:plain

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世界連邦平和像

 大阪城大手門から大阪府庁本館方面に向った上町筋沿いの「世界連邦平和像」後方植え込みの白い「オオムラサキツツジ」が満開です。

 後ろ足を跳ね上げた馬に乗ってる少女像の大きな彫刻で、作者は長崎平和公園平和祈念像」の作者で文化勲章受章者・北村西望、製作年は1973年、ほぼ同じ構図の彫刻「世界連邦平和像」が北村西望が晩年アトリエを構えた東京都武蔵野市近く三鷹市のJR三鷹駅北口ロータリー中央に置かれていてこちらの製作年は1969年。

 戦前は「報国芸術会」の結成に大きく関わり戦意高揚を意図した作品を多く手掛けた北村西望ですが、戦後は一転しては平和や自由、宗教にも傾倒し仏教の高僧像や仏像、キリスト像孔子像などを残しています。

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聖徳太子1400年忌 まち旅シンポジウム2021『古代史観光の未来展望』

 上町台地アートプロジェクト実行委員会主催のシンポジウム「古代史観光の未来展望」にZoom参加。

 サブテ-マが「古代のスーパースターをたどるマイクロツーリズム」と有って、聖徳太子に関連した歴史資産を観光資源としてどう生かすかが趣旨のシンポジウムなんで、大阪観光局や大阪府大阪市はじめ関係諸団体の担当者が勢揃いお役人のアリバイ作りとも言えるシンポジウムなんですが、第2部フォーラムの河上麻由子・奈良女子大学人文社会学科 准教授の講演が面白くて、古代歴史文化にゆかりの深い島根県 奈良県 三重県 和歌山県 宮崎県の5県で主催する「第7回古代歴史文化賞優秀作品賞」を2019年に受賞した著書・「古代日中関係史 −倭の五王から遣唐使以降まで−」をさっそく図書館に予約。

 この河上麻由子先生、語り口も独特で今後の講演なんかも要チェックです。

 

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第134回 特集展示『蒐集家・高島唯峰 -明治期考古学の遺産-』

 大阪歴史博物館の第134回目の特集展示「蒐集家・高島唯峰 -明治期考古学の遺産-」です。

 明治初期、日本の考古学はまだ未発達な時代に東京銀座で歯科医を開業していた高島多米治(号:唯峰)は、関東地方を中心に1万数千点に及ぶ採集活動を行った人物です。

 1922年、高島の収集品1万3千点余りが近江長浜の(財)下郷共済会に売却され展示施設・鍾秀館に展示されていましたが、戦後それらは複数の機関に売却されその内最多の約6千点を1958年大阪市立美術館が購入、その後大阪市立博物館(現・大阪歴史博物館)に移され、2010年から大学などとの共同研究で約5千点に付いては詳細なリストが整えられ現在も作業中だそうです。

 以上が高島コレクションの概要ですが、現在の文化財保護法などや考古学的見地に照らし合わせると極めて杜撰な発掘調査と言わざるを得ず、宝探し・トレージャーハンティングの域を出ない単なる考古物・骨董品コレクションで有るとも言える様です。

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大阪城・千貫櫓の後ろに赤い『勝だるま』

 大阪城・千貫櫓の後ろに大・中・小の赤い「勝だるま」が3体。

 「勝だるま」と言えば箕面勝尾寺ですが、何なんでしょうか?、今度見に行こう!

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特別企画展『大阪の近代化と町(ちょう) -水帳(みずちょう)から公文書へ-』

 大阪歴史博物館特別企画展「大阪の近代化と町(ちょう) -水帳(みずちょう)から公文書へ-」最終日に閲覧。

 「水帳」とは「検地帳」のことで明治初期から1950年代まで使われた「土地台帳」に変化し現在は「不動産登記簿」として整備されていて「水帳」の「水」は、古代律令制下の「御図帳」の当て字と言われます。

 今回の特別展は、1879年~1880年に掛けて町(ちょう)で起きた以下の三つの変化に注目、住民の高度な自治組織で在った大坂三郷を基にした町共同体の解体過程を古文書から紐解いていきます。

1.水帳における土地所有者名義の切り替え作業(帳切ちょうぎり)が終了すること。

2.町が作成した水帳が区役所に「移管」され、公文書となったこと。

3.町に町会という議会が導入されたこと。

 良く知られているように、1889年大阪府下4区を大阪市として市政が施行されるまで、変遷は有りますが各共同体ごとに議会が存在し課税徴税の根拠と成る「水帳」も町共同体で所有管理され、家持町人など特定の住民中心とは言え共同体自治組織が機能していたのが大阪で在ったと言えます。

 江戸時代の地方分権体制が解体され、国家による中央集権体制が強化されていく過程に置いて大阪市が置かれ、江戸時代からの住民共同体自治は大きく後退して行き、現在では道路を含めれば大阪市域の三分の一が大阪市有地であると言われますが、元々は大阪市有地などは無く、町共同体の共有地を大阪市に移管して行った結果でも有る様ですが、その過程などもどの様な内容だったんでしょうか。

 翻って現在の大阪市民にとって大阪市と言う行政体が本当に必要なのか、改めて考えてみたいと思いますが・・・。

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展示場は撮影禁止なので写真はここまで。f:id:jotoyumekoi:20210302010215j:plain

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