『鉢かつぎ姫』再会

 京阪本線香里園駅西口階段下の「鉢かつぎ姫」に、12年ぶりに再会。

 12年前には駅前広場が整備されてそう間の無い頃で、閑散とした記憶が有りますが、今では多目的ビルや商業施設が整備され、随分賑やかな雰囲気で駅前らしさが漂いイメージが一新され少し戸惑いを感じてます。 変らぬ表情で佇む「鉢かつぎ姫」に何と無く一安心。

 

寝屋川市の木「桜」が植えられてますが、開花はまだ先の様です。

此方は目的地の手前「鞆呂岐神社」境内の「鉢かづき姫」。
掲げているのは、赤穂浪士の1人「村松喜兵衛秀直」4代目子孫が寄進された「寄進の鳥居」の案内板。

ピースおおさか『特攻―知覧・万世に遺された若者たちの思い―』

 「ピースおおさか」1階の特別展示室では、1月から4月まで特攻特集のメインテーマ展示「特攻―知覧・万世に遺された若者たちの思い―」の展示スペースとされていて、今回の特攻特集の協力館「知覧特攻平和会館」「万世特攻平和祈念館」の展示物をお借りした?展示がされていて写真パネルだけでなく特攻隊員の実物の遺書なども展示されて居ます。

 協力両館とも旧陸軍特攻機が飛び立った飛行場の名称を冠しその地に開館された鹿児島県内の施設で、ウィークエンドシネマ鑑賞後少しだけですが鑑賞、雰囲気だけでも感じ取る事は出来そうです。

 

ピースおおさか・2月のウィークエンド・シネマ『ラストメッセージ~ “不死身の特攻兵” 佐々木友次伍長~』

 新年からの「ピースおおさか」は、1月から4月まで特攻特集となっており、ウィークエンド・シネマの2月特集は「ラストメッセージ~ “不死身の特攻兵” 佐々木友次伍長~』」

 直接の原作とされているのは、鴻上尚史さんの「不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか(講談社現代新書 2017)」の様ですが、私は鴻上本の元本ともいえる高木俊朗さんが1975年(上巻)1975年(下巻)に著した文芸春秋版のハードカバー上下二巻組を各刊行年に購入していて、十代後半軍用航空機マニアを自認していた頃で欠陥や欠点ばかりが強調される旧軍内に有って軍上層部はともかく現場指揮官の中には各務原航空廠の竹下少佐や佐々木伍長の直属上官である岩本大尉の様な科学的合理性に基づいた判断の出来る指揮官の存在が極めて新鮮で、上下巻ともに一気に読み終えた覚えが有ります。

 しかも旧陸軍航空隊内空中勤務者としては最下級とも言える佐々木伍長が尊敬する岩本大尉の命令を正しく理解し最後までその命令を守り通せた事実には、岩本大尉の様な科学的合理的判断に協調できる将校連中も旧軍内に少なからず居たんだなと思わせ、その様な方たちが戦後日本の高度成長を担って居たんだなんて想像させます。

 この日はお天気上々で三連休の中日、ウィークエンドシネマも満席で館内の特攻関係展示も賑わってましたが、今回のピースおおさか・特攻特集、より多くの方々が来られると良いのにな~と、思いながら退館しました。

 

難波宮発掘開始70周年記念講演会『難波宮研究の最前線』

 午前中の淀川・城北ワンドから自宅に戻って大阪歴史博物館で「難波宮発掘開始70周年記念講演会『難波宮研究の最前線』」。

 今年2月は、山根徳太郎博士による難波宮跡の第1次発掘調査が開始されてから70年の節目に当たるそうで、調査・研究の到達点と課題を「難波宮研究の最前線」と題しての講演なんですが、最初の講演の終盤辺りからの聴講に成り少し残念でした。

 三講の中で、最後の「難波宮・京の調査研究および保存活用の現状と課題」中で、これまで存在そのものが曖昧にされていた「難波京」が、研究の現状で現在の大阪市地図に難波京の条坊を重ねた地図が配布資料に掲載されていて新鮮でした。

 

満席です。

第二講。

第三講。

親鸞の『顔』をめぐって(教学伝道研修会)

 北御堂(本願寺津村別院)で定期的に開かれてる「教学伝道研修会」の公開講座「親鸞の「顔」をめぐって」。 

 講師は気鋭の宗教研究者・大澤絢子さん、2022年にNHKブックスから上梓された「「修養」の日本近代」で注目されだした美人研究者さんで参加して見ました。

 経典など教団としての基本的な構成要因を何も残さなず、聞き書きや伝聞などを三代目・覚如がまとめて教団としての体裁を整えたのが現在の浄土真宗教団で、親鸞自体の具体的な存在も明治期一時否定されかけていて、逆にその事が親鸞解釈の自由さでもって小説の題材として吉川英治五木寛之など多数取り上げられ余計解り辛く成って来ますが、で有れば私たちも自由に親鸞像を形成でき、講師の大澤絢子さんも「親鸞『六つの顔』はなぜ生まれたのか」を以前上梓されていて親鸞の面白さでも有ります。

 親鸞自体は法然の弟子を自認していた様ですが、法然自身は弟子と言うより同志的なとらえ方をされてた様で、時には対立も有った様で浄土宗と浄土真宗の微妙な関係に通じる様です。

 会場には「教学伝道研修会」と有って僧籍の方が多数おられた様ですが、機会が有ればまた参加して見たい公開講座です。

 

数年ぶりの北御堂本堂。

当日の配布資料。

江戸時代、僧侶の妻帯は「女犯」とされ重罪でしたが、浄土真宗のみ許されてたそうです。

南無阿弥陀仏

2024年『Wダイヤモンド富士』

 富士山頂初日の出から約1時間後、同じくテレ朝恒例の富士五湖本栖湖竜神池に浮かぶ富士山とのWダイヤモンド富士のTVライブ中継。

 今年は昨年と違い湖面に氷は有りませんが、湖面にさざ波が立っていて湖面に映る富士山は現れず「Wダイヤモンド富士」とは成りませんが、暖かな新年の幕開けでそれはそれで良かった様です。

 

ここに富士山が写る筈でした。

宇治市源氏物語ミュージアム

 宇治神社宇治上神社のお詣りを済ませ「早蕨の道」をぶらぶら歩いてると「宇治市源氏物語ミュージアム」

 「宇治市源氏物語ミュージアム」とは、1998年宇治市によって開館された調度品など実物大の模型や映像により光源氏や「宇治十帖」の世界を分かりやすく紹介するほか、テーマごとに分かれた展示ゾーンは、当時の面影、文化を伝えるとともに、源氏物語の魅力を様々な映像で紹介しています。

 また3000冊以上もの蔵書を取り揃え、見るだけでは無く実際に文章を読んで楽しむことも出来、定期的に講座が開かれ源氏物語平安時代をより深く学んでもらうための取組もされていて、千年の時を超え愛され続ける源氏物語の世界に触れる事が出来ます。

 残念な事に29日から年末年始の休館中で入館は叶いませんが、来年のNHK大河ドラマのテーマでも有り、何れまた訪れて見たい施設では有ります。

 

さわらびの道。

29日から年末休みで入館は叶いません。

宇治『早蕨の道』

 宇治上神社から晩秋の気配が色濃く残る「早蕨の道」に出て、帰り道の京阪宇治駅まで散策。

 「早蕨(さわらび)」と言うと、「源氏物語」五十四帖中の巻第48帖 第三部の一部「宇治十帖」の第4帖にあたり、登場人物の「宇治の中君」が詠んだ「この春は 誰にか見せむ 亡き人の 形見に摘める 嶺の早蕨」に因み、途中には源氏物語・最終章「宇治十帖」にちなむ「総角之古跡」碑なども置かれ、半月前辺りだと紅葉が見事な「源氏物語の細道」だった様で、この辺りは来年のNHK大河「光る君へ」で大ブレークしそうです。

 少し歩くと年末休館中の「宇治市源氏物語ミュージアム」に差し掛かり、通り過ぎた処で府道宇治線に出て、朝霧通の宇治橋東詰から京阪宇治駅に戻ります。

 

さわらびの道。

宇治市の花「やまぶき」のレリーフの入った水路の蓋。

植えられてるのは「ヒカルゲンジ」と命名されてるツバキ。

大吉山ハイキングコース登り口。

宇治十帖「総角之古跡」碑。

宇治市源氏物語ミュージアム

宇治橋

12月の日の入りは早く、宇治川に掛かる年の瀬の夕日。