【ピースおおさか】3月のウィークエンドシネマ『サクラ花 ‐桜花最期の特攻-』

 3月の「ピースおおさか・ウィークエンドシネマ」は2月と同じく特攻隊をテーマにした「サクラ花 ‐桜花最期の特攻-」

 特攻機「桜花」を搭載し沖縄を目指す一式陸攻8名の搭乗員機内での人間ドラマとも言える物語で、アメリカ映画では「頭上の敵機(Twelve O'Clock High)」や「メンフィス・ベル」とか、最近ではイギリス映画の「ランカスター・スカイ」なんて爆撃行の機内での様子を捕えた映画は結構多く有りますが、日本映画では恐らく初めてだと思います。

 重い「桜花」を積んで、速度の出ない一式陸攻に次々と襲い掛かる米戦闘機 F-6Fより発射される機銃弾で傷付き命を落とす搭乗員たちを割と淡々と画いて行きます。

 私は、こういう映画だと出てくる子道具類が気に成りますが、一式陸攻機内のレイアウトも22型以降の側面銃座が跳ね上げ式の窓型に成っていてそれを開けて機銃を試射する場面が出て来て、その機銃も九二式旋回機銃で、後半に出てきた後部銃座の九九式20㎜旋回機銃も良く出来ていて、最後に投下された「桜花」が少し滑空してから海面近くでロケットエンジンを点火する処なんか良く考証の行き届いてる映画だと思います。

 2015年に完成後一部の映画館で公開された後、DVDも限定数販売されてた様ですがNET配信も無い様で、こんな機会でも無いと鑑賞出来ない映画なんですが、使用されてるメディアのせいか画面が暗くて音声が聞き取り辛いのは残念でした。