新世界国際劇場

 天王寺動物園の帰り「新世界国際劇場」の横を通ったので久しぶり正面に廻って見ました。

 新世界界隈には映画館や芝居小屋も多く残ってて道を挟んだ北向いには大衆演劇の芝居小屋「浪速クラブ」も有ります。

 新世界国際劇場は1930年築の芝居小屋「南陽演舞場」が前身、設計者は増田 清。 

 1950年映画館に衣替え2次上映館ながら話題作を3本立て1000円の興行を行い、5日からは1月に封切られた「ナチス第三の男」の他「RENDEL 」「コントロール 洗脳殺人建物」の上映など低料金で固定ファンの多い映画館でも知られていて、表の手描き看板も映画ファンには良く知られている映画館ですが、地下劇場の深夜興業はその筋では「ハッテン場」としても全国的に有名な所でも有ります。

 1930年築と有って、建物上部のロンバルト帯や丸窓なんかの意匠装飾には大阪には残り少なく成った昭和初期モダン建築の面影が色濃く残り、いつまでも健在であって欲しい建物です。

 

 通天閣から東へ直ぐのところ。f:id:jotoyumekoi:20190604093546j:plain

「八條工房」の手描き映画看板。f:id:jotoyumekoi:20190604093534j:plain

丸窓からロンバルト帯、その上の塔屋まで良い雰囲気です。f:id:jotoyumekoi:20190604093557j:plain

丸窓格子に旧劇場名「南陽」の隠し文字。f:id:jotoyumekoi:20190604093611j:plain

建物の裏側。f:id:jotoyumekoi:20190604093445j:plain

動物園の向かい側。f:id:jotoyumekoi:20190604093457j:plain

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