折口信夫の見た『だいがく』・生根神社 夏祭り(だいがく祭)

 折口信夫を中心に大阪を読み解く勉強会「釈グループ2014」のフィールドワーク「折口信夫の見た『だいがく』・生根神社 夏祭り(だいがく祭)」です。

 折口の初めての民俗学的な論文「髭籠(ひげこ)の話」は、出身地大阪木津村周辺の夏祭りに繰り出される「だいがく」に発想を得たもので、当時大阪南部の神社祭礼ではよく見られたものだったそうで、往来に電線が架設され出すとその高さから次第に担がれなくなり、残っていた「だいがく」も大半が戦災で焼失、疎開して残されていた玉出 生根神社の一基のみが大阪市内に現存する「だいがく」で、1972年大阪府有形文化財民俗資料の登録を受けています。

 現存する「だいがく」は、その高さや担ぎ手不足などから担ぎ出すことはせず、有形文化財登録記念で製作されたより小型の「だいがく」2基を生根神社近くの玉出西公園で担がれています。

 

上の天神・生根神社f:id:jotoyumekoi:20191002150031j:plain

有形文化財の「だいがく」。廻っています。f:id:jotoyumekoi:20191002150021j:plain

高さ20m、重さ4t。f:id:jotoyumekoi:20191002150133j:plain

高校生位の男の子たちが廻してます。f:id:jotoyumekoi:20191002150101j:plain

「だいがく」の先端「ほこ」。f:id:jotoyumekoi:20191002150141j:plain

拝殿と「だいがく」。f:id:jotoyumekoi:20191002150150j:plain

生根神社の祭神には蛭子命えべっさんが祀られていて十日えびすではありませんが、夏祭りに福娘から福笹の授与が有ります。f:id:jotoyumekoi:20191002150050j:plain

「子供だいがく」でしょうか、小さな「だいがく」。f:id:jotoyumekoi:20191002150112j:plain

小さな「だいがく」の鉾。f:id:jotoyumekoi:20191002150124j:plain

日が暮れてきました。f:id:jotoyumekoi:20191002150220j:plain

だいがく音頭が始まりました。f:id:jotoyumekoi:20191002150210j:plain

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こつま南瓜塚。
生根神社玉出一帯の古名は「勝間(こつま)」と言い、なにわ野菜「こつま南瓜」はこの地の名産でした。f:id:jotoyumekoi:20191002150200j:plain

夜店の人ごみを掻き分け、同時進行の玉出西公園「だいがく祭」に向かいます。f:id:jotoyumekoi:20191002150039j:plain

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