1884年に開校、130年を超える女学校「大阪女学院」の礼拝堂「ヘールチャペル」が、昨年秋 国の登録有形文化財に登録されたのを記念しての講演会です。
戦災によってほぼすべての校舎を失った大阪女学院が、1951年米国ミッション・ボードからの寄付を受け、創設者 A.D.ヘールの名を冠して「ヘールチャペル」と名付けられ、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの手により再建されました。
その後、学院100周年にあたる1984年に増築を伴った大改修工事を受け、内部を一新1200席のホールに生まれ変わり、2001年に再度改修を行い現在の姿に至っています。
年代としては比較的新しい建物ですが、1950年代の建築自体現存するのは意外と珍しく、戦後復興期を代表するヴォーリズ建築であることが評価された様です。
南門から。
へールチャペル。
左が「国登録有形文化財」エンブレム、右は長期にわたり優良な維持保全に努めた建築物に贈られる「BELCA賞
2階エントランス。
大阪芸術大学建築学科 教授・山形政昭氏。「ヴォーリズの学校建築として」。
元一粒社ヴォーリズ建築事務所所長・石田忠範氏。「戦争と平和の狭間にて」。
中央がオパールガラス、周りはバロックガラス、光の角度によって色が変わる型板ガラスです。
大阪女学院中学校・高等学校ハンドベル部の演奏。
トークセッション「ヘールチャペルとヴォーリズ建築について」。
中央にステンドグラスを用いた窓も有ります。
ラウンドアーチの窓。
2階ベランダ。
2階ベランダから中庭。