何時もは前を素通りしてますが、常夜灯横の山茶花が目に付き始めてお詣り。
JR大阪城北詰駅近く大阪市立桜宮幼稚園の道を挟んだ西側、由緒謂れは良く存じませんが、常夜灯に「理源大師」と刻まれていて、空海の実弟・真雅(法光大師)に師事し醍醐寺を建立、真言宗小野流の祖、真言密教の継承者で、後に当山派修験道の祖とされた平安時代前期の真言宗の高僧「聖宝(理源大師)」をお祀りした行者堂のようで大変霊験あらたかな行者堂です。
ですが、堂内の由緒書きをよく見ると堂にお祀りされてるのは「役行者尊(神變大菩薩)」だそうで、表の常夜灯は別のお堂から移されて来たとか、左の脇侍が「理源大師」かな、なんて思っています。
地蔵堂の本尊は「子安地蔵尊」だそうで、大小合わせて12体の地蔵尊がお祀りされていて、周辺のお地蔵さんが合祀されたんだと思いますが、この辺りから東の城東区にかけては、今では埋め立てられ道路に成ってますが、淀川が北から流れ込み井路川や運河が入込んだ水郷地帯で、子供たちの水難事故が多く橋の袂やそこ此処の街角には地蔵さんが多く祀られていたと云う悲しい歴史も伺えます。
大きく行者大菩薩、両脇に理源大師、地蔵尊と刻まれた常夜灯。
大きく地蔵菩薩、両脇に理源大師、行者大菩薩と刻まれた常夜灯。
手前に地蔵堂、奥が行者堂。
地蔵堂。
大小12体のお地蔵さんがお祀りされていますが、神變大菩薩(役行者)の分身とされる本尊の子安地蔵尊はどのお地蔵さんなんでしょうか。
地蔵堂の扁額。
「のだばしの さかのほとりの なむぢぞう われをたのめど たすけたまうぞ」
と読めますが如何でしょう。
行者堂。
行者堂の中に保存会の由緒書が置かれています。
行者堂。
「役行者尊(神變大菩薩)」がお祀りされてる様ですが、ご本尊は厨子に納められてて拝めません。
両脇に脇侍が置かれ、右の脇侍は「不動明王」かなと思います。
格式高く格子天井。
行者堂です。