11月3日から御堂筋のライトアップは始まってますが、堺筋の洋菓子店「五感 北浜本館」では10日頃からクリスマスイルミネーションが点灯されてます。
クリスマスイルミなので25日まで点灯されるそうです。
令和4年度大阪商大商業史博物館秋季企画展「河内の豪農と文化的ネットワーク -今米村 中家の学芸事情-」の三講組まれてる関連連続講座の第二講「河内の私札」大阪商業大学教授 大阪商業大学商業史博物館長・加藤慶一郎さんの講演です。
今回の連続講座で、三講のプログラムの内一番聴講したかった講座に成ります。
江戸時代市中で流通していた紙幣・お札のお話しで、米手形米切手や藩札の流通事情は良く知られていますが、河内の国では村々で商人などが発行してた私札が、江戸時代のほぼ全期間を通じそれなりに流通していたそうで、禁止しようとして調査した幕府との珍妙なやり取りの記録も残され、庶民の通貨である銭を持ち運ぶ不便さに比べ手軽さは計り知れず、大坂人の合理性に裏付けられた経済行為だったのでは無いでしょうか。
商業史博物館の企画展覧会では資料の展示も有り、講師の加藤先生は幾つかの論文を発表されてるので、機会が有れば拝見したいです。
本日の配布資料。
パワポの画面に付いては撮影禁止では無かったそうで、撮って置けば良かったのにと思っています。
白枠の村々で商人などが、私札を発行していたそうです。
大阪歴史博物館で、12月4日(日)まで開催中の特別企画展「刀剣~古代の武といのり~」です。
刀剣などの武具は、日本へは生産物の蓄積が始る稲作と共に弥生時代にもたらされ、それに対する収奪が戦争行為に繋がり武具の必然性と共に発達が始まり、ヒエラルキーの成立とともに王権の象徴としての役割も併せ持つ様に成って行きます。
今回の企画展では時代順に以下の各章に纏められ、近年の発掘調査研究の結果から東アジア他地域との関連性や製造方法なども少しずつ判明、展示品では複製品も出品されていて手に取って見たく成って来ます。
序 章 刀剣文化の源流
第1章 刀剣のはじまりと前方後円墳の成立
第2章 刀剣が語る巨大古墳
第3章 刀剣からみた王権と地域支配
第4章 刀剣の生産
第5章 刀剣に込めた想い
終 章 刀剣のゆくえ
付 章 刀剣のふるさとを訪ねて(地域紹介コーナー)
私個人的には第3章展示品の、1968年に埼玉県行田市の埼玉古墳群・稲荷山古墳から出土した裏表115文字が金象嵌された通称「ワカタケル大王剣」の「金錯銘鉄剣」が複製ですが展示されていて、鑑賞したかいが有りました。
毎年来てる大阪歴博の特集展示「新発見!なにわの考古学2022」最終日。
2020年度から2021年度を中心に、(一般財法)大阪市文化財協会・大阪市教育委員会が実施した大阪市内の遺跡発掘調査の中から、主な調査成果を出土遺物や写真パネルの紹介です。 全体の展示は年代順に、
第1章 水辺の弥生ムラ
第2章 古代から中世の暮らし・流通・信仰
第3章 梅田墓に葬られた人々
第4章 城下町の生業と蔵屋敷
特設コーナー 発掘調査成果から見た鎌倉時代の大阪
以上の5章に分けられていて、大半は出土した土器・陶磁器と瓦などの欠片の展示ですが、土人形(人物・動物)や道具類の焼き物の展示が有り、展示数の多さと造形の面白さとが相まって大変興味深い展示物でした。
令和4年度秋季企画展関連イベントの連続講座の聴講に来たんですが、自転車で意外と早く着いたので後日都合の付いた友人と閲覧する予定でした展覧会を先に見学します。
大阪商業大商業史博物館は、令和2年3月に大和川付替え運動の中心的役割を果たした中甚兵衛家のご子孫である中九兵衛(好幸)氏より、同家伝来資料の寄贈を受けたそうで、今回は江戸時代中期以降幕末に掛けての甚兵衛から数えて五代目・九兵衛重信(左栗)に関し、河内豪農としての中家の学芸事情にスポットを当てた展示内容に成っていて全体が、
第1章 近世大坂・河内の学芸
第2章 河内の豪農の文化受容
以上の2章に纏められて、中でも第1章の展示品「酉二月十九日記録極秘書印外不赦〔大塩檄文写〕」が印象的でした。
会場の谷岡記念館。
「手本は二宮金次郎~♪」です。
学園創始者・谷岡 登さんの胸像が飾られてる記念館玄関。
受付で記帳を済ませ2階の展示室へ。
窓にはスチールサッシが嵌ってます。
写真は此処まで。
博物館入り口左横、左は「樽廻船」、右はヤップ島の石貨。