花外楼の『門松』

 明治期初期に「大阪会議」が開かれた地として有名な北浜「花外楼」の前を通ると、玄関前に門松が飾られてました。

 私が子供の頃には、間口の大きなお家では良く飾られていてその場所の無いお家は、花屋に行くと熨斗紙で枝を包んだ松の枝が売られていて、2本買って帰って家の角に飾ったりしていましたが、それもいつの日からか見かけなく成り、その代わりに地域社協で配布されてた縦長の紙に門松が印刷されてた印刷物も、私の地域では平成の半ばごろから廃止されてて天満橋・北浜界隈でも商業ビルの玄関であと2か所だけ見かけましたが、いずれ廃れていくお正月の風物なんでしょうか。

 関西圏の松の内は15日までで、後数日の間飾られてます。

 

五建ういろ(五建外良屋)

 「六波羅蜜寺」で2022年の「京都歳末十二支パワースポット巡り」は予定終了、五条通国道1号線)にでてお正月用の「五建ういろ」でも買って帰ろうと思って脇道に入ると正面に「五建ういろ」の看板が上がってる京町屋に遭遇。

 五条大橋五条通の「五建ういろ」は良く前を通ったのでよく知ってますが、こんな所に「五建ういろ」有ったのかなと思って外から覗くとショーケースの上に「サービス品」の文字が・・、これはラッキーと思って段ボール箱が積まれた店内へ。

 無人の店内で呼べど答えず・・、とこれは午前中の「かぎ甚」と同じシチュエーションで、出てきたお店の人(結局3人出て来ました)に聞いてみるとここは「五建外良屋」の本社で工場なんだそうで、やはりお正月用の注文で大忙しなんでしょうね。

 「五建外良屋」の創業は1855年安政2年)、建仁寺六波羅密寺、清水寺など鳥辺野詣のお客様のために茶店を構えたのが始まりで、160年余り一子相伝による当時と同じ配合で製造されていて、五条建仁寺町の「五」と「建」からが屋号「五建屋」の由来だそうです。

 通常「ういろ」の語源は、漢方薬の「外郎薬」が語源で「外郎」と書きますが、こちらは「外郎」の別名「外良」を用い「五建外良屋」と称しています。

 

「五建外良屋」本社。

私は、サービス品税込み432円を2本購入です。

ショウケース前にも段ボール箱が積まれていてお正月前の何となく雑然とした店内。

五条通の「五建外良屋本店」。国道に面した広い店構えのお店です。

京阪・清水五条駅から東山。帰ります。

幽霊子育て飴(みなとや 幽霊子育飴本舗)

 六道珍皇寺から松原通を西にすぐの処に「みなとや 幽霊子育飴本舗」

 埋葬された女性が子供を産んで、近くの飴屋から木の葉の三文銭で水飴を買い育てていて、その女性の亡骸の上で泣いてた子供は寺に預けられて、後に高僧に成ったというお話が元に成った「幽霊子育て飴」。

 似た話は幾つか有って、江戸時代中期以前亡くなった遺体は風葬地に置いてくるだけで損傷してないので、この様な事も可能だったんでしょうね。

 その風葬地は、この地「鳥辺野」だと言う事ですが少し東の高台寺とも言われ「子大事」と落ちまで付いてます。

 幾度か前を通った事は有りますが、この日は立ち寄って「幽霊子育て飴」税込み500円お持ち帰りです。

 

300円のは売り切れなので500円。

豆八茶屋で親子丼

 建仁寺から安井金比羅宮まで無駄に歩き回ったので、足がそろそろ限界近くで東大路通に出た所、高台寺通入口の大きな鳥居そば角の店名も見ずに、ただただ座って休みたいのでカフェへ。

 税込み900円で少し高いなと思いながら親子丼を注文、丼物と一緒に出てきた汁物が美味で、帰り際レシートで店名見てると「豆八茶屋」と有って汁物は「ぶぶ豆腐」、店名から察するに豆腐料理とおばんざいの先斗町「京都 豆八」の姉妹店の様で、「ぶぶ豆腐」は先斗町の「豆八」で出てくる「豆乳湯豆腐・ぶぶ豆腐」と同じ味でした。

 最近出来たお店らしくお正月の込み具合を聞いても知らないそうで、以前来た時には無かった様な覚えが有りますが、「ぶぶ豆腐」付きだと900円は高くはないので、今度来た時も是非立ち寄りたく成ってます。

 

右のお椀が、豆乳湯豆腐「ぶぶ豆腐」美味です。

東大路通から高台寺通入口の大きな鳥居。
どこの鳥居なんでしょうか、この上の神社と云うと「京都霊山護国神社」かな。

東大路通から八坂通法観寺五重塔が見えます。
私は少し南の松原通を西に「六道珍皇寺」に向かいます。

御菓子司『かぎ甚』

 京都ゑびす神社からに出た処で御菓子司「かぎ甚」

 「かぎ甚(旧店名・鍵甚良房)」は、享保年間(1716年-1736年)に創業した祇園「鍵善良房」から、1921年に番頭さんが独立したお店で、当代で四代目に成るそうで100年を超える京和菓子の老舗でも有ります。

 近くに来たのでお正月用の上生菓子が欲しくて立ち寄りましたが、店内も何となく雑然としていて、幾ら呼んでもご当主が出てこず出てきた処でウインドウを見てると今日はこれだけしか無いとの事で、察するにクリスマス前のケーキ屋さん状態の様で31日に納品する注文の品を大忙しで製造中と云う処でしょうか、なので4種類並んでた上生菓子の中から「峰の雪」「黄梅(つくね芋きんとん)」「試み餅」の3種を購入、中でも欲しかった「峰の雪」が買えたのでソコソコ満足でした。

 

鍵善良房から続く「菊寿糖」と名付けた干菓子の木型が並んでます。

かぎ甚の「菊寿糖」は1954年の第13回全国菓子大博覧会にて金賞牌受賞したそうです。

京都北野・京豆腐『とようけ茶屋』『北野 桜井屋』『京とうふ 藤野』

 北野天満宮周辺は名水の地で、世に名高き豊臣秀吉の「北野大茶の湯」が北野天満宮境内で開催され、今でも北野天満宮境内では名水の湧き出る井戸が幾つか残されて居るほどで、その名水を使った京豆腐の銘店が何店か存在し、ちょうど湯豆腐のシーズンでお正月を挟み昨年とは違い賑わってる様です。

 

今出川通北野天満宮前バス停近くの「とようけ茶屋」f:id:jotoyumekoi:20220109042222j:plain

北野天満宮東側の御前通「北野・桜井屋」f:id:jotoyumekoi:20220109042229j:plain

北野・桜井屋。f:id:jotoyumekoi:20220109042235j:plain

今出川通に面した「京とうふ・藤野本店」f:id:jotoyumekoi:20220109042254j:plain

京とうふ・藤野本店の向かい。
カフェ喫茶の「藤野ギャラリー」。f:id:jotoyumekoi:20220109042248j:plain

藤野ギャラリー。f:id:jotoyumekoi:20220109042241j:plain

上七軒『老松』

 上七軒有職菓子御調進所「老松」です。

 「有職儀式典礼」いわゆる有職故実にもとづく婚礼菓子、茶席菓子を中心にした和菓子の銘店、創業は1908年と京都の菓匠ではそれほどの歴史は有りませんが、創業者のご先祖は代々朝廷の儀式菓子や神饌などを調製する役職の公家だったそうで歴史の古さを感じさせる菓匠です。

 京都のお店らしく、表の暖簾をくぐると通路が有りその先の暖簾をくぐるとショーケースなど並びお店らしく成ってますが、今回はパス・・、と言うかやっぱり慣れないと入り難いですね。

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藤田美術館『あみじま茶屋』

 来年4月リニューアルオープン予定の藤田美術館エントランスの「あみじま茶屋」、4月に先行開業していて以前に前を通った折には行列が出来てて少しビックリしましたが、今ではゆったりお茶が楽しめそうです。

 一部の美術館施設も先行公開されてる様なんで、時間を取って来てみたいですね。

 

後輪が写ってる E-バイクは私の愛車。f:id:jotoyumekoi:20210712233049j:plain

美術館の入口でも有る様です。f:id:jotoyumekoi:20210712233058j:plain

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お茶が3種類、お団子セットで500円だそうです。f:id:jotoyumekoi:20210712233135j:plain