平成23年度 府庁本館活用事業「ひょうたんから独楽(こま)劇場」です。
現在の大阪府「大手前」庁舎は都道府県庁舎として最も古いことから、歴史的・文化的価値が高いといわれています。
この庁舎を芸術文化活動の発表の場として活用いただき、開かれた庁舎として親しまれるよう、また、府民の皆様の芸術文化活動がより充実することを願って開催します。
以上の様に「事業趣旨」が有りまして、2009年12月より月1回程度、各種芸術文化活動の発表の場として活用されています。
今回の公演は、公益財団法人・山本能楽堂 山本章弘さん「重要無形文化財保持者(総合指定)」ほかで、昼の部は、能 「羽衣」のお話とダイジェスト版の鑑賞会です。
と云う事ですが、会場に成ります府庁「正庁の間」の一般公開もかねていまして、何方かと云えばそちらの方に興味が在りました。
12時15分開演との事で慌てて駆け付けましたが、解説の大半を聞きそびれました。
修復された天井のステンドグラス。
能装束を付けながらの解説。
ステンドグラス反対から。国内最大級の大きさだそうです。
能 「羽衣」。
20分足らず公演時間だったと思いますが、会場の雰囲気と相まって大変印象的な舞台でした。
担当女性職員のご挨拶です。このあと少し「正庁の間」見学の時間が取れます。
正庁の間は、
大正15年に竣工し、モダニズム建築のさきがけとなるデザインの大阪府庁本館。
その中で、5階中央にある「正庁の間」は、かつて年末年始の行事や人事発令・式典などに使われていた特別な部屋です。
庁舎が手狭になったことから、近年は執務室等として使用してきましたが、この度、大正時代当時の姿に復元改修を行い、平成24年1月25日(水曜日)から、府民の皆さんや来庁者に公開(週2日)しています。
と在り、オープニングセレモニーを1月25日に行った処です。
東側窓、府庁正面のステンドグラス。
東窓から「大阪城」。
奉安所。
シャンデリアは、当時の部材のままの復元。
壁、天使のメダリオン。
半円形のレリーフ。唐草文様の様です。
奉安所。現在でも御真影が奉安されているのでしょうか。
四周の壁には大阪府所蔵の絵画が展示され、小磯良平 「晩秋の御堂筋」。
この後、後半の大阪府庁本館見学会に向かいます。
咲洲庁舎移転のためか以前に訪れたときに比べ職員数が激減、訪れる人も少ない様で、今後はおおさかカンヴァス推進事業の一環として何らかの美術館に生まれ変わる様ですが、私は以前より大阪府庁本館の存在する上町台地周辺は、難波宮跡の保存も含め大阪城公園と一体化し、大阪「都」の「セントラルパーク」とするべきだと思っていまして、現在存在する諸庁舎は大阪北ヤードに移転すればと思っています。
大阪平野は古来より海成低湿地で、上町台地以外は緑地が存在せず、元々低湿地の大阪北ヤードを緑地化すると、海成粘土層の影響で土壌が空気に触れると酸性化し、維持管理が非常に手間と費用の掛かる緑地に成ります。
女性職員より後半の府庁見学会の説明。
かなりの人数ですので、全体を2班に分けます。