親鸞の『顔』をめぐって(教学伝道研修会)

 北御堂(本願寺津村別院)で定期的に開かれてる「教学伝道研修会」の公開講座「親鸞の「顔」をめぐって」。 

 講師は気鋭の宗教研究者・大澤絢子さん、2022年にNHKブックスから上梓された「「修養」の日本近代」で注目されだした美人研究者さんで参加して見ました。

 経典など教団としての基本的な構成要因を何も残さなず、聞き書きや伝聞などを三代目・覚如がまとめて教団としての体裁を整えたのが現在の浄土真宗教団で、親鸞自体の具体的な存在も明治期一時否定されかけていて、逆にその事が親鸞解釈の自由さでもって小説の題材として吉川英治五木寛之など多数取り上げられ余計解り辛く成って来ますが、で有れば私たちも自由に親鸞像を形成でき、講師の大澤絢子さんも「親鸞『六つの顔』はなぜ生まれたのか」を以前上梓されていて親鸞の面白さでも有ります。

 親鸞自体は法然の弟子を自認していた様ですが、法然自身は弟子と言うより同志的なとらえ方をされてた様で、時には対立も有った様で浄土宗と浄土真宗の微妙な関係に通じる様です。

 会場には「教学伝道研修会」と有って僧籍の方が多数おられた様ですが、機会が有ればまた参加して見たい公開講座です。

 

数年ぶりの北御堂本堂。

当日の配布資料。

江戸時代、僧侶の妻帯は「女犯」とされ重罪でしたが、浄土真宗のみ許されてたそうです。

南無阿弥陀仏