大阪城公園内には今でもレトロな古建築が多く残されていて、大阪府庁本館の向い側大阪城の堀端にある「高地區配水喞筒場」もその一つ。
大阪城天守閣東の木々に囲まれた芝生広場のような空間「大手前配水池」は、コレラ流行阻止のために大阪市が年間予算の約三倍の費用を投じて大阪城内に建造した近代上水道施設で、桜ノ宮水源地で取水した大川の水を大阪市内で最も標高の高い大阪城本丸の大手前配水池までポンプで汲み上げ、自然流下で市域へと給水するシステム、計画を指揮したのは、英国陸軍工兵少佐・ヘンリー.S.パーマー、竣工年は1895年、製造は大阪砲兵工廠。
高地區配水喞筒場の竣工年は1931年、設計は宗兵衛の宗建築事務所、奈良国立博物館、柴島水道記念館、難波橋、メリヤス会館、生駒時計店、など関西を中心に多くの建築物の設計を手がけた建築家で、高地區配水喞筒場は今でも現役の大阪市水道施設だそうです。
配水喞筒場の「喞」は水をそそぐ音という意味だそうです。