指月山『月橋院』

 京阪・観月橋駅から府道7号京都宇治線を少し東に行った道路沿い「泰長老 地蔵堂」の府道を挟んだ向かい。

 曹洞宗の禅寺、ご本尊は釈迦如来

 創建・変換の詳細は不明の様ですが、以下京都市の駒札に

 

 当院は指月山月橋院といい後崇光院太上天皇(一三七二年~一四五六年)と國泰寺殿雲山俊龍大居士(豊臣秀吉)を開基とする伏見宮と秀吉ゆかりの曹洞宗寺院である。
 由緒書には「後崇光院殿者伏見宮御三代也貞成親王ト稱ス指月庵主ト被為成當山ニ御閑住ス・・・」とあり、この指月庵が当院の発祥である。
 貞成親王は三十三年間にわたり記された室町時代の様子を伝える史料として著名な「看聞日記」をこの指月庵で執筆された。
 後に後土御門天皇は父祖ゆかりの当地に「指月山般舟三昧院」を建立されたが、近世に秀吉が風光明媚な指月の地に伏見城を築城する事となり洛中に移転。
 後に跡地には真言宗圓覚寺が建立され、此処に秀吉は昵懇にしていた同郷の亀洲宗鶴和尚を住職に招き、度々此の旧友のもとを訪れ月見の宴を楽しみ「月ニ橋ニ絶佳ナル」と嘆賞した事から「月橋院」の寺号を賜り禅宗となり今日に至る。
 江戸時代には伏見三十三番観音霊場壱番札所として賑わい信仰を集めた。

 

 と有り、指月の森を背景に立派な佇まいの禅寺で、指月とは「4つの月」の意味が有り「空の月」「川の月」「池の月」、最後は「盃の月」の4つだそうです。

 観光寺院では無いので境内の見学はご遠慮します。

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「晋山江湖會」の駒札。
要は令和二年に新住職の就任式、曹洞宗儀礼「晋山江湖會」を行ったと云う事です。f:id:jotoyumekoi:20200901033224j:plain

「指月山月橋禅院」号の石碑。f:id:jotoyumekoi:20200901033238j:plain

本堂。f:id:jotoyumekoi:20200901033303j:plain

山門正面に「忠魂」碑。
裏書に昭和六年三月、在郷軍人会と有りますが表書きと同じく下部3分の1は見えなくなってます。f:id:jotoyumekoi:20200901033316j:plain

灯りの付いた時が見てみたい灯篭。f:id:jotoyumekoi:20200901033140j:plain

背景に「指月の森」。f:id:jotoyumekoi:20200901033155j:plain