築港高野山 釈迦院

 港区の小学校ビオトープ池見学のため築港に来てますが、待ち合わせの相手が遅れるそうで、近くの「高野山真言宗 準別格本山 築港高野山 釈迦院」の境内を散策。

 このお寺は、弘法大師 空海の乗船した遣唐使船が船出した旧跡に、1910年南河内・弘川寺塔頭 釈迦院の寺号を大阪港築港に移転創建されたお寺で、創建当時は7845坪の広大な土地に大伽藍が建立されたそうですが、その後の大阪港の施設拡張などで順次縮小それでも戦前に1800坪、第2次大戦の空襲で灰燼に帰した後は、1952年現在地に堺・智禅寺の本堂を移築再興したそうです。

 その本堂も、1984弘法大師入定1150回忌御遠忌記念に本堂の大改修工事を施すも、1995年の阪神淡路大震災により倒壊寸前となり解体、翌年本堂庫裏改築、1997年落慶大法会を厳修と成ります。

 現在の築港では思いも寄りませんが、高野山真言宗準別格本山と云う格式の大寺院が創建された当時、港区築港の繁栄ぶりが想像できます。

 処で当寺は「浪曲塔」が存在することでも良く知られています。

 

攝津ノ國八十八ヶ所 第三十三番霊場f:id:jotoyumekoi:20210306012444j:plain

周辺とは何と無く不似合いな格式のお寺です。f:id:jotoyumekoi:20210306012455j:plain

1997年再興なった本堂。f:id:jotoyumekoi:20210306012519j:plain

浪曲塔f:id:jotoyumekoi:20210306012506j:plain

大阪の四不動の一体「一願不動明王」。
大阪市の四方に祀られていて、東方の不動明王城東区諏訪「させん堂不動寺 不動尊」。
この地は西方の不動明王です。f:id:jotoyumekoi:20210306015252j:plain

水子・幼没地蔵尊f:id:jotoyumekoi:20210306015303j:plain

十三重石塔」と「修行大師」。
八十八か所お沙踏み。f:id:jotoyumekoi:20210306012554j:plain

境内にはこの他沢山の石仏が祀られています。f:id:jotoyumekoi:20210306015313j:plain

右、大阪三郷総講中役行者堂。
中、納骨所。
左、淡路假屋沖沈没、第70号潜水艦殉難碑。f:id:jotoyumekoi:20210306012617j:plain

港湾慰霊碑。f:id:jotoyumekoi:20210306012629j:plain

鯖大師f:id:jotoyumekoi:20210306012640j:plain