平成17年他の下京区4中学校と統合され廃校に成り保全活用が図られる旧京都市立成徳中学校校舎です。
成徳中学校と云うと明治2年 下京番組小学校として開校され、昭和6年に成徳小学校、戦後の学制改革で廃校に成った成徳小学校校舎を再活用して新制中学校として開校されたという歴史が有り、本校区は祇園祭を支えてきた船鉾町 鶏鉾町 函谷鉾町 長刀鉾町 綾傘鉾町 御旅町、山が5基,鉾を6基有した京都市内のど真ん中で、大阪市内ならばその再開発に地元をはじめデベロッパーが色めき立つところですが、京都市では保全活用がすんなり通る様で、木屋町の旧立証小学校校舎なんかもそうだと思いますが、大阪市と違い戦災を受けずに何世代もの卒業生が旧校舎周辺に住まいしている現状が想像できます。
大阪市の精華小学校校舎などの再開発も高度成長期なら失ったもの以上の見返りが期待出来たと思いますが、今後は失った物の大切さをいずれ思い知らされる事に成るんでしょうね。
現在は「市民大学院文化政策まちづくり大学校」との看板が上がっていますが、利用計画などはこれから市民主体で決められるようです。
軟式野球発祥の地でも有るそうです。
蔦はワザと枯らしてるんでしょうか。
此方の廊下は板張り。
アーチ形式を多用した重厚感。
玄関エントランス受付、スクラッチタイルが多用されてます。
壁面にはスクラッチタイルを使用。
階段手摺りの意匠も小学校校舎とは思えません。
後方より全景。
校庭まで突き抜けているアーチ形状の通路。
壁面角々に嵌め込まれたレリーフ。
1階部分の窓はアーチ型に揃えられてます。
通用門過度のフック。
アーチ状の窓。サッシはアルミ製に変えられてる様です。
隣には後で増築された校舎。今は消防団が使用されてますが、意匠が旧校舎と揃えられてますね。